学習者が記述中に必要とする学習支援の要素に関する検討-学習支援ツールにおける「手紙文例」の削除と「手紙の構想メモ」の追加に着目して-(原著論文・査読付)
日本体育大学大学院教育学研究科紀要 2巻2号
本研究の目的は、国語科教育における書くことの学習において、学習者が記述中に必要とする学習支援の要素を明らかにすることである。手紙文の学習を例に、コンピュータを使用した調査問題を実施し、学習支援ツールの活用の様子を分析した。 調査結果から、学習支援として「手紙文例」を提供しないことが手紙文特有の知識への認識につながること、「手紙の構想メモ」を提供することが相手を意識しながら内容の一貫性を考える行為を生むことが分かった。
pp.287-303