本研究では,コンピュータの画面上に課題解決のステップを再現し,生徒の思考力,判断力,表現力を適切に評価するツールの開発を試みた。本研究で作成したコンピュータを活用した調査問題は,生徒が課題解決する能力をその過程を含めて把握することができる。そのため,特に,学習につまずきが見られる生徒について,どこに課題があるのかを具体的に捉える上で有効なツールとなる。本研究で開発したシステムが一層簡便なものになれば,デジタル教科書のコンテンツの一つとして取り入れ,指導と評価に活用することも考えられる。(201204-201603)