学術論文

基本情報

氏名 村田 翔吾
氏名(カナ) ムラタ ショウゴ
氏名(英語) MURATA Shogo

名称

事柄の証明と論駁における定義活動を促進するための教材開発研究:定義の洗練に焦点を当てて(査読付)

単著・共著の別

共著

発表年月

2023/12

発表雑誌又は発表学会等の名称

科学教育研究,第47巻第4号,pp.454-470.

概要

本稿の目的は、事柄の証明と論駁における定義活動を促進するための教材を開発し、その効果を検証することである。この目的を達成するために、特に教材開発に焦点を当てたうえで、デザイン研究の方法論を採用した。まず、証明と論駁を通した数学的知識の生成活動(村田, 2021)に基づいて、生徒による実現を期待する活動を明確にした。次に、活動を促進するための教材開発の視点を設定し、その視点に基づく教材開発を行った。そして、開発した教材を用いた授業実践を分析を行い、得られたデータを質的に分析した。分析の結果、生徒たちは、教室全体の活動として、事柄の証明と論駁、事柄と証明の洗練に相当程度取り組むことができた一方で、定義の構成と洗練については、教員による支援を受けながら一定程度取り組むことができた。これらの知見を受けて、本研究の意義として、定義の改訂における観点の明確化、教室における証明と論駁の活動の実現、凹多角形の導入とその位置づけを指摘した。以上より、開発した教材「多角形の接着」は、中学校第3学年の生徒たちが、事柄の証明と論駁における定義活動に取り組むにあたって、一定の効果が認められると結論づけた。

共著者

村田 翔吾、早川 竣

掲載ページ数

17ページ,筆頭著者として全般を担当