子どもの“表現”のはじまり―粘土遊びにおける表現行為の内実を探る―(修士論文)
お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科修士論文
土粘土遊びの実践を通じて、子どもの主体的な行為としての表現の過程に着目し、その実際と諸相を明らかにした。子どもの行為全体を表現として捉えていく姿勢を堅持し、粘土と関わる子どもの体験の内実に迫り、従来の発達理論で回収されない子どもの素朴で多様な表現のあり様を描出した。そして、子どもの自分なりの表現と充実感を育むことを可能にする環境および保育者の役割や姿勢について、事例と考察を基に論じた。
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