児童虐待「症候群」と刑事裁判 被殴打児症候群、乳幼児ゆさぶられ症候群、代理人によるミュンヒハウゼン症候群
犯罪学雑誌、72巻2号、54-65頁
臨床医学的な知見と刑事事実認定との相互作用について論じ、いわゆる児童虐待三症候群の医学的概念とその意義、同概念が司法に巻き起こした混乱について総説した。 児童虐待が「症候群名」で分類されたのは、医療者がいち早く虐待に気づき、子どもを救うための「目印」としての意味があるのであって、有罪を根拠づける医学概念ではない。
南部さおり、西村明儒、藤原敏
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