児童虐待としての代理人によるミュンヒハウゼン症候群―社会・医療・司法手続におけるMSBPの問題点―
犯罪社会学研究、27号、60-73頁
その名称から誤解の多い「代理人によるミュンヒハウゼン症候群」(MSBP)は、きわめて危険な児童虐待であり、わが国でも多数の発生が指摘されているため、その概念は社会的に認知される必要がある。また同時に、MSBPの誤診による冤罪を生み出さないための適正な基準の確立と適正な事実認定が要求される。
60-73