アンチ・ドーピングにおけるインテリジェンス収集及びドーピング捜査の体制に関する研究- 日本・オーストラリア・英国・ドイツの比較から(査読付)
日本体育大学紀要
本論では、日本で未だ構築されていないアンチ・ドーピングにおけるインテリジェンス収集及びドーピング捜査の体制を構築するための示唆を得ることを目的として、日本、オーストラリア、英国、ドイツの当該体制の国比較を行い、日本の想定している当該体制は他国に類をみないものであることを明らかにしている。また、今後の課題として日本スポーツ振興センター(JSC) の中立性、JSCと日本アンチ・ドーピング機構 の連携、包括的な法的措置、ドーピング捜査及び刑罰の導入の検討が必要であることが示唆された。
p.173-183