本論文の目的は,小学校学習指導要領でも活用が奨励されている英語絵本を活用し,プロジェクト型で外国語活動・外国語科の授業を進めることが,「主体的・対話的で深い学び」の実現となることを試みることである。
具体的には,英語絵本活用のための「英語絵本活用基準表」を作成し,基準に従って選択された一部の絵本を活用した課題解決型の指導法で単元を開発,開発した単元の授業実践を通し,児童の意識の変化や語彙力の変化などを質的・量的に測定する。収集されたデータを分析した結果を基に,課題解決型の授業が,「主体的・対話的で深い学び」の一端を担っていることを見極める。