本稿では,2020年度より第5・6学年が教科化される小学校英語について,小学校学習指導要領(平成29年告示)が求める「主体的・対話的で深い学び」の実現には、課題解決型・プロジェクト型の活動・学習が不可欠であることを議論する。まず,小学校学習指導要領が説く「課題」解決の内容について触れ,「主体的・対話的で深い学び」のある授業となるためには,授業内容を「課題解決型・プロジェクト型」にすべきであることが必須となることを説く。次に,「主体的・対話的で深い学び」が可能となる課題解決型・プロジェクト型の授業の質を保障するための実践例を,中学年(第3・4学年)の「文字の扱い」と高学年(第5・6学年)の「読むこと」「書くこと」の単元計画,言語活動,並びに学習内容などを具体的に示す。最後に,提案したこれらの指導・学習方法が各教科等と同様に課題解決型の授業内容となるための改善策を提案する。