公立小学校では2020年4月より第3・4学年で「外国語活動」,第5・6学年では「外国語科」として4技能5領域を扱う。次期小学校学習指導要領は,絵本を「主体的に聞かせる」活動や高学年の「読むこと」において,絵本の活用を謳っている。しかし,そこには活用すべき英語絵本の選択基準,また,絵本選択後の活用法や授業展開例は提示されていない。
本発表では,できる限り多くの英語絵本を収集し,① テーマ,主な文法構造,語彙数(見出し語),1ページの文の数,ページ数(場面数)などで分析し,② ①を基準とした発達段階に応じた英語絵本「基準表」を作成する。この基準表により,③ 英語絵本を活用した単元の開発を行い,④ 当該単元を実施することで「主体的・対話的で深い学び」が可能となることを検証する。検証にあたって,授業の際の児童の意識や意欲のアンケート調査や振り返りによる質的資料を採用する。