本研究は、外国語の授業方法として, 教えようとする英語の表現を教師が言語材料を提示し,練習させ,発表させる,PPP型指導とTask-based Language Teaching (TBLT)を理論的な基盤し,課題解決型の言語活動を授業に導入する「フォーカス・オン・フォーム指導」を、それぞれ2つの異なる市の小学校第6学年より中学校第2学年までの3年間、同一の児童・生徒を対象として学習動機の変化や言語能力の発達を質的・量的に追跡調査した比較研究である。小学校および,中学校における英語授業内容の基盤を課題解決型の言語活動に置くことが,(1) 児童・生徒の英語に対する学習動機の向上・持続に繋がり,結果的に,(2) 小中連携による英語のコミュニケーション能力の伸張,英語学習の効率性・効果度の向上に資することを縦断的に調査・検証した結果を報告する。