本研究では、小学校体育科における運動領域と保健領域の関連を図った指導計画の現状を把握することであった。対象は、埼玉県内の公立小学校に勤務する体育主任500名であり、質問紙調査を行った。教職経験は、6.71±3.43年であった。主な結果は次の通りである。
1) 体育主任としての教職経験年数に関わらず、運動領域と保健領域の関連を図った指導計画は、未だ定着していない。
2) 「行事との関係」「季節や気候との関係」を理由に、保健領域の配置される時期が決定されている。
3) 保健領域の授業で運動領域との関連を図った指導をすることの意識に比べ、運動領域の授業で保健領域との関連を図った指導をすることの意識は低い。