本研究では,小学校のマット運動を対象として,児童の「運動に関する理解」について検証することを目的としている。研究方法は,3年生142名を対象としてマット運動6時間を実施し、授業においてオノマトペによるルーブリックを適用し,児童が学習カードに記述した内容を分析した。結果は次の通りである。
1)約74%の児童が単元後半に運動に関する理解をしていた。
2)約65%の児童が単元後半に運動の感覚を予想して記述していた。
3)約80%の児童が,単元前半から運動の感覚を記述していた。また,単元後半に向けて運動の感覚を複数記述できる児童が35%から50%に増えた。
以上のことから,オノマトペによるルーブリックを適用した授業において「運動に関する理解」が促されていることが明らかになった。