本稿では,小学校4年生の体つくり運動の「多様な動きをつくる運動」における言語活動の実態について検証した。単元は,全6時間の「体つくり運動」の授業で,小学校4年生の2学級を対象に行った。児童の言語活動の分析にあたっては,ブルームの教育目標の分類学とアンダーソンの改訂版ブルーム分類学を参考に評価基準を作成し,分析した。結果として,1)本実践において,児童の思考を伴った言語は16.1%に留まったこと。2)ある一定の児童が学習課題や内容にかかわる言語活動の大半を占めている傾向にあり,他の児童は聞き役に回っている傾向にある、といった点が明らかになった。