アメリカのダリル・シーデントップの「プレイ体育論」に関わる概要とその課題について検討した論文である。シーデントップによると、身体活動は「プレイ」の一つでもあり、体育という授業の中では「プレイ」を重視しながら、意味ある経験を提供していく必要があると論じている。加えて、「プレイ」として意味ある経験をするためにも、技能の向上が非常に重要であると主張している。もっとも、シーデントップの論にも課題があり、たとえば、「学習環境」や「学習プロセス」と言った項目について明快な論が展開されていないなどである。こうした概要と課題について論じている。