本稿では、体育授業中において子どもが学び合いや教え合いをする上での原則について著している。その4原則とは、次の点である。①子どもは運動のポイントを理解している。②子どもは話し合いの仕方を理解している。③技能の低い子どもでも、技能の高い子どもにアドバイスをして良い、と言う授業全体の肯定的雰囲気や子ども同士の肯定的な人間関係が醸成されている。④教師は子どもが話し合っている姿やその内容に対して肯定的な価値づけをしている。こうした4つの原則を踏まえて、学び合いや教え合いを検討すると良いのではないか、といった点について論じている。