本稿は、東京学芸大学附属世田谷小学校の5年生を対象として行われた「タッチハンドボール」の授業について報告したものである。この授業単元では、「ボール操作」と「ボールを持たないときの動き」にかかわり、動き方の原則を先生が教えている。子どもたちがその原則を基にして様々な作戦を考えている。また、ドリブルの代わりに走ることができるというルールがあることによって、一人でゴールまで持ち込むことができるようなルールになっているため、児童にとっては様々なことを考えるきっかけとなっている。ここではこうした素晴らしい授業の裏に隠されている秘訣について解説をしている。