本稿では、愛知県の知多地方の学習会が雑誌体育科教育の中で連載している「学習内容を明確に意識した体育の授業づくりへの挑戦-中学校・球技の授業づくりを通して-」の特徴や学習会の意義と課題について論じている。この連載の特徴として「球技の三つの型に共通した学習内容を設定している点」「授業単元の中で『思考・判断』の時間を計画的に設定している点」「生徒主体の『思考・判断』とその可視化をしている点」の三つの特徴があると指摘しており、また、この学習会が組織としての強さを備えている点を論じている。一方で課題としては、「異なる学習観や教育観とどう向き合うのか」「組織を今後どのように維持・発展させていくのか」といった点を記している。