学術論文

基本情報

氏名 山口 和之
氏名(カナ) ヤマグチ カズユキ
氏名(英語) YAMAGUCHI Kazuyuki

名称

自然言語の格、前置詞等の機能語が表す意味役割の性質を説明する仮説、モデルをめぐって

単著・共著の別

単著

発表年月

2001/10

発表雑誌又は発表学会等の名称

he Proceedings of Kansai Linguistic society 21

概要

自然言語の前置詞、格などと伝統的に呼ばれてきた機能語が表す多義はいままで多くの学者によって議論されてきた。本稿では、それらの機能語の多義性に関するいろいろな興味深い現象の中から、特に系統的、地理的に関係がないような言語間にみられる多義のパターン(意味役割の組み合わせ)の共通性に注目する。本稿では、それらを説明する目的で提案されてきた仮説の中から特に影響力が強いと思われる二つの仮説、Sweetser(1988)に代表される「意味構造の保持仮説」、そしてCroft(1991:184)で提案されている仮説(The Causal Order Hypothesis)を26の系統的、地理的に無関係な言語を使いそれらの妥当性を検証する。その結果、それらの仮説は、問題の言語現象に関わる多くの事実を予測できないこと、それに対し、本稿で提案するモデルは適切に予測できることを指摘する。

共著者

 

掲載ページ数

p.226~p.236