本書は、これからスポーツ人類学を学ぼうとする大学生のテキストとして編まれたもので、スポーツを通して文化的他者の理解を手助けしていくことを基本的スタンスとしている。
その構成は4部からなり、「第1部 スポーツ人類学への誘い」では、スポーツ人類学を鳥瞰し、どのような学問領域なのかが概観され、「第2部 スポーツ人類学の視角」では、具体的に異文化としてのスポーツを見ていくための視点(15項目)が示されている。つづく「第3部 スポーツ人類学の研究法」では、実際に研究を進めていくための方法論が紹介され、「第4部 スポーツ人類学の文献」では、さらに研究を進展させるにあたって、参考になるであろう代表的な文献(日本語・外国語)が取り上げられ、紹介されている。
その中の「第2部 スポーツ人類学の視角:⑤スポーツの文化領域」、及び「第4部 スポーツ人類学の文献:②外国語文献
(Letters and Notes on the Manners, Customs, and Condi-
tions of the North American Indians)」を担当した。