本研究は、UNIXシステムを利用したスポーツ史研究のための史(資)料のデータベース化の可能性について検討したものである。そこでまず、スポーツ史研究のための史(資)料データベースの構築にあたって、どのような情報(データ)を我々は捉えておかなければならないのか、今日の当該研究領域の動向を踏まえながら考察し、ついで、その範囲で蒐集された史(資)料がどのようにして一元的に管理・保存されることが望ましいのかについて言及している。そしてさらには、蒐集・管理された史(資)料の基本情報がUNIXシステムを利用した場合に、どのようなデータベースの構築を可能なものとするのかについて具体的な例を挙げながら詳説している。