北米インディアンのボール・ゲームの地域特性

スポーツ史学会第９回大会

「文化領域」という概念は、北米先住民族研究のなかで発達し、この研究は、文化特性の分布・伝播の問題を展開し、自然環境と民族文化との関連を論じてきた。このことを踏まえて本発表では、北米先住民族が共有する民族文化の地域的比較研究の一つとして、北米大陸全土に分布する10群（グループ）のボール・ゲーム（195例）の様々な文化的特徴が抽出され、地域的特性について詳述されている。特に、１）地域による球戯の分布の特徴、２）球戯の機能の相違、３）用具の構造の地域差、などについて分布図を用いて説明がされている。

抄録集p.6～p.7