ACTN3遺伝子Rアレルは加齢に伴う筋力低下を緩やかにする
第67回日本体力医学会、体力科学、61(6) ,721
ACTN3遺伝子は骨格筋の速筋線維中にしか発現しないという特徴を持っており、その機能と構造から筋力との関連性が高いと考えられる。本研究の目的はACTN3遺伝子多型と筋力との関係を明らかにすることであった。ACTN3のRアレルを有している対象者において筋力の値が高かった。特に、60歳以上の群においてその関係は顕著であった。ACTN3Rアレル保有者では加齢に伴う筋力低下が緩やかである可能性が示唆された。
閔 石基、岡本孝信、須永美歌子、中里 浩一