アスリートを対象とした検討では血中Irisin濃度が低値を示すなど、アスリート特有の体組成や運動習慣と血中Irisin濃度については不明な点が多い。今回、我々はレスリング選手における骨格筋量とIrisin濃度に関する検討を行った。その結果、骨格筋量においては一般学生群と比較してレスリング選手群が有意に高値を示したが血中Irisin濃度は一般学生群と比較して有意に低値を示した.今回の検討では、レスリング選手のように骨格筋量が高いアスリートにおいては、恒常性維持の ため血中Irisin濃度を一定に保つ可能性が示唆された。