デュシェンヌ型筋ジストロフィーモデルラットにおける筋機能と骨格筋内ミトコンドリアの特徴
第3回日本筋学会学術集会
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の主な病態は筋の破壊・再生の繰り返しや低発揮筋力である.近年報告されたDMDラットはその表現型がヒトに類似しており,DMD研究の有用なツールとなることが期待される.この研究ではDMDラットにおける骨格筋の特徴を分析することとした。その結果、15週齢のDMDラットでは、健常なラットよりもミトコンドリアの機能が亢進し、形態の不整なミトコンドリアが観察された。このことから、DMD病態にはミトコンドリアの機能・形態不全が関与する可能性が示された。
鴻﨑香里奈、竹垣淳也、田村優樹、小林正利、中村桂一郎、太田啓介、中里浩一