パルス磁気刺激装置を利用した坐骨神経伝導速度測定とハムストリングス肉離れ受傷者におけるその応用
第24回日本臨床スポーツ医学会学術集会
伸張性収縮が主な誘因であるハムストリングス肉離れ損傷者を対象に、パルス磁気刺激装置を用いて、支配神経(坐骨神経)伝導速度の測定を実施した。肉離れ損傷者における患側の伝導速度は、健側に対して全症例(15名)で低下していた。これは、肉離れ損傷者における坐骨神経損傷を示唆するものであり、損傷の特徴である再受傷は支配神経の機能欠損に起因する可能性を明らかにした研究である。
鴻﨑香里奈、中里浩一、平沼憲治