作成した教科書、教材

基本情報

氏名 黄 仁官
氏名(カナ) ファン インカン
氏名(英語) HWANG Inkwan

使用開始年月

2017/04

~ 現在 

使用終了年月

 

名称

トレーニング学及び運動処方演習テキスト

発行年月

2017/04

発行所

体力学研究室、編集・制作:株式会社叢文社

概要

「トレーニング学」と「運動処方演習」は、本学の体育学部において、同時期(2年生)に並行して開講されております。これら講座の目的には、トレーニングに関する基礎理論の理解を基として、運動・トレーニングのプログラムを処方できる能力を身に付けることにあります。また、受講生が体育・スポーツ指導者として、部活指導や健康運動指導、さらにアスリートの競技力向上などの場においても、指導者として幅広く対応できる人材となることを強く願っています。
 2020年、東京オリンピック・パラリンピックの開催を目前にして、国民の競技力向上に寄せる期待は増していますが、一方でオリンピックイヤーには、わが国の国民4人に1人が65歳以上となると予想されるなど、超高齢社会へと進んでいることも見逃すことはできません。
 このような時代にあって体育指導者の役割は、多様化しており、トップアスリートの養成はもとより、これまでスポーツとは関わりの薄かった一般の方や、高齢者に及んで、適切な運動習慣を身につけること、体力の向上により健康寿命を延ばすなど、健康のためのスポーツ実践の中心となり、実践指導していかなければならないのです。現在、我が国では、生活習慣病の予防の対策として、健康・体力づくり事業財団においては、健康運動指導士(1988年から資格認定)と健康運動実践指導者(1989年から資格認定)を認めるようになりました。しかし、資格認定事業が始まって30年を迎えようとしていますが、有資格者がスポーツ実践現場で有効に機能していないケースも少なくありません。
 2000年以後、中高齢者を中心として体力や健康づくりの話題が注目を浴びるようになり、関連スポーツ施設も増え、若者の健康度と中高齢者の健康寿命を延ばすための体力・健康づくりを担う指導者の必要性は今後益々増えてきているなか、有資格者には理論・実践的なレベルアップが求められています。
 そこで、これまでの授業にて使用した資料や本を改め、指導者を目指すための実践に必要な基礎理論学習(トレーニング学)と、指導者としてパーソナル的に対応できる能力を身に付けるための実践的体験型学習(運動処方演習)を目的として両教科に使用するテキストを作成しました。第Ⅰ部は、第5章に分けられ、健康概念と身体活動の必要性と効果を始め、運動トレーニングの原理・原則及び適応の基礎と応用、筋活動とトレーニング基礎、ウォーミングアップとクーリングダウンなどに編成し、第Ⅱ部には、運動処方に用いられる測定と評価、体力テストと評価、運動処方の基礎理論及び実践理論などの第4章に編成しました。本テキストを用いてトレーニング学と運動処方演習を履修及び学修するに当たっては、指導者としての心構えを十分に把握して取り組んで頂き、その基礎力を実践しながら身に付けるという本教科の達成目標を是非ご理解頂ければと思います。