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基本情報 |
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氏名 |
黄 仁官 |
氏名(カナ) |
ファン インカン |
氏名(英語) |
HWANG Inkwan |
女性アスリートにおける低骨密度のリスクファクターとビタミンD受容体遺伝子多型との関連性(査読付)
本研究は、女性アスリートにおける低骨密度のリスクファクターとビタミンD受容体(VDR)遺伝子ApaⅠ多型との関係性について検討することを目的とした。対象者は、12競技種目に所属する女性アスリート193名(年齢20.1±1.0歳)であった。競技種目、初経年齢、疲労骨折既往歴、月経異常ついては、アンケート調査により得た。競技種目は、その運動負荷特性を考慮し、持久型、審美型、水中型、ボール型、高負荷型の5つの競技型に分類した。骨密度(BMD)は、二重X線吸収測定法により全身を測定した。VDR遺伝子のApaⅠ多型の解析は、Taqman SNP Genotyping Assayを用いた。VDR遺伝子ApaⅠ多型間では全ての競技型においてBMDに有意な差異はみられなかった。全被検者における低BMDリスクファクターとBMDとの分析結果、4項目(BMI、競技種目、初経年齢、疲労骨折既往歴)がBMDと有意な関連項目として示された。各競技型別に低BMDリスクファクターとBMDの関係をみたところ、持久型は疲労骨折歴、水中型は初経年齢、ボール型と高負荷型ではBMIがそれぞれ有意な負の相関関係を示した。VDR遺伝子のApaⅠ多型別の低BMDリスクファクターとBMDとの分析結果、AA+Aa型は2項目(BMI、競技型)で有意な関連が認められた。一方、aa型では4項目(BMI、競技型、初経年齢、疲労骨折既往歴)が有意な関連項目として示された。競技型によって低BMDリスクファクターのBMDへの影響が異なること及び、VDR遺伝子のApaⅠ多型aa型の発現を有する女性アスリートは、AA+Aa型に比べて低BMDリスクファクターの感受性がより高い可能性が示唆された。
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