学術論文

基本情報

氏名 黄 仁官
氏名(カナ) ファン インカン
氏名(英語) HWANG Inkwan

名称

レスリング競技の改正ルールにおける急速減量レベルの違いが身体能力に及ぼす影響(査読付)

単著・共著の別

共著

発表年月

2019/04

発表雑誌又は発表学会等の名称

運動とスポーツの科学、第25巻第1号

概要

目的:本研究の目的は、レスリング競技の改正ルールにおける急速減量が身体能力に及ぼす影響を検討することであった。方法:被検者は7名の大学レスリング選手であった。減量の期間は7日間に設定した。全ての測定は、改正されたルールに従い5%及び10%の減量時の減量前(Pre)、減量後(Post 1)及び減量後24時間後(Post 2)に実施した。測定項目は、身体組成(体重、体脂肪量、除脂肪量、体水分量)及び身体能力(握力、背筋力、立ち幅跳び、反復横跳び、ロープ登り、30秒全力ペダリング、1500m走)であった。結果:基礎体力において、5%減量時の立ち幅跳びではPost 1はPreよりも有意に高く、ロープ登りにおけるPost 1はPre及びPost 2よりも有意に低値を示したが、その他の項目(握力、背筋力、反復横跳び)及び10%減量時の全ての項目の間に有意な差は認められなかった。ミドルパワーにおいて、5%減量時の30秒全力ペダリング平均パワーは、Pre、Post 1及びPost 2の間に有意な差は認められなかったが、10%減量時ではPreと比較してPost 1及びPost 2は有意な低値を示した。全身持久力において、5%及び10%減量時両方の1500m走では、Post 1及びPost 2はPreよりも有意に低い走パフォーマンスであった。結論:上記の結果、改正ルールにおけるレスリング選手の急速減量は、ミドルパワーや全身持久力のような維持する能力の低下に繋がり、この影響は10%減量時でより大きくなり、競技力に悪影響を及ぼす可能性が示唆された。

共著者

屋比久 翔平、小林 哲郎、松本 慎吾、 黄 仁官

掲載ページ数

共同研究につき本人担当部分抽出不可能