本研究では、異なるタンパク質食餌(ミルクカゼイン[含有量: 25.5%]、大豆タンパク[含有量:25.5%]、White Fishmeal[含有量:25.4%])摂取が走トレーニング(トレッドミル35m/min、60分間の連続走行、週5回)を実施させた成長期ラットの骨格筋にどのような影響を及ぼすかについて検討した。その結果、用いた運動負荷条件や食餌条件により、ラットヒラメ筋内の筋100g当たりのタンパク量、筋線維径の変化は、運動負荷開始から5週前後で現れ、以後期間が長くなるほどその変化が顕著になることが確認された。そして、高強度の運動負荷に対する食餌の影響について、White fishmealや大豆タンパクと比べてミルクガゼインは、成長期ラットの骨格筋内における筋タンパクの減少を抑制し、より効果的に筋タンパク合成能力を高めることが示唆された。