本研究は、N体育大学の駅伝ブロックに所属し、2013箱根駅伝の最終選抜選手として選ばれた16名を対象に、年間におけるトレーニング内容及び走行距離、血液性状の変動を各時期別に検討した結果、年間のトレーニング内容(シーズン前半:トラックレース準備=レーススピード対応力重視、シーズン後半:ロードレース準備=距離適応力重視)と走行距離を踏まえて考えると、RBC、Ht、Hb、Feは、スピード対応力向上(強度的要素)の時期よりも走行距離(量的要素)を重視した時期に低下が著しく、CPK、LDH、GOT、GPTの活性においてもシーズン前半の強度的要素よりシーズン後半の量的要素の影響を強く受ける可能性が示唆された。