その他の研究業績等に関する事項

基本情報

氏名 田村 優樹
氏名(カナ) タムラ ユウキ
氏名(英語) TAMURA Yuki

翻訳書、学会発表、講演等の名称

より生体に近い代謝適応を導くin vitro Exerciseプロトコルの確立

その他分類

国内学会発表

単・共の別

発行または発表の年月

2019/08

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

日本筋学会 第5回学術集会

概要

主に単収縮(1-2 Hz)による電気刺激をC2C12 Myotubesに与えることで、筋収縮活動を試験管内で再現しようとする試みがある。我々も単収縮による適応を検討してきたが、生体と同等なミトコンドリアの適応を獲得できないといった課題に直面した。本研究では、新たに強縮条件(66 Hz)を設け、遺伝子発現の変化・代謝適応を、運動量を揃えた単収縮と比較した。RNA-seqにより、強縮は単収縮よりも酸化的エネルギー代謝の再編を促進する可能性が提示された。なお、強縮は単収縮よりも大きなミトコンドリア生合成ならびに最大酸化能力の向上を実際に誘導することが生化学解析によっても裏付けられた。さらに生体の筋収縮で認められる乳酸酸化経路の適応は、強縮のみで観察された。したがって、強縮は、より生体に近い代謝適応を促すin vitro Exerciseモデルとして利用できる可能性がある。なお、患者iPS細胞由来の骨格筋細胞への収縮負荷試験・代謝適応解析などで、本モデルの活用が想定される。

共著者等

田村 優樹、鴻崎 香里奈、中里 浩一

掲載ページ数