医療と子どもの権利の関係について、子どもの権利条約の規定と理念に基づき検討した。子どもの視点からあらためて問い直すと、「年齢や理解度に応じた方法で、どういった治療やケアがなされるかの情報提供や説明を受ける権利」、「自らのヘルスケアにかかわるすべての決定において説明を受けて参加する権利」、「安心して治療が受けられるように保護者やそれにかわる人が付き添う権利」、「兄弟姉妹や友達に会ったり交流したりする権利」、「療養中に教育や保育を受ける権利」、「休息・余暇、遊び、文化的・芸術的生活への参加権」等がさまざまな場面において保障されることが渇望されている。