高等学校の教科「情報」が必修となったことにより、2006年度以降、大学入学前に情報教育を受けている学生が入学してきている。大学在学中の勉学において基本的なコンピュータスキルの習得は前提となりつつある。そのため、入学時点での学生のコンピュータ・リテラシーを把握し、必要最低水準に達していない学生の能力を引き上げることが必要不可欠である。本研究では、5年間のアンケートデータに対して項目反応理論による解析を行う。アンケートにおける各項目の特性や能力値の推定結果を示し、使用したアンケート項目の妥当性やアンケート全体の測定精度、能力値とアンケートとの相関などについて考察した。