本稿では「子どもらしさ」をどのような視点から分析していけば明らかにできるのか、それらを分析する指標を提起した。
まずは、「子どもらしさ」という表現について、①「子どもらしさ」という表現とそれを分析する手法、②「大人の失ってしまった感覚」としての「子どもらしさ」、③「子どもが変わった」という言説と「子どもらしさ」、④最近の子どもたちの「子どもらしさ」を探る ~現象とキーワード~といった視点から考察した。
次に、子どもの生活を支える3領域を中心として、7つの分析指標を試案として提起し、「子どもらしさ」研究の方向性について考えていく素材を提供した。