本研究の目的は、教員採用試験対策講座におけるステップ式の適用可能性について検討することである。そこで、平成26年度教員希望者向け春季宿泊研修に応募した33名を対象に、実施前と実施後にアンケートを実施し、解析した。その結果以下のことが明らかとなった。
1.宿泊研修に参加した結果、非常に高い満足度が得られた。
2.ターゲット行動の一つである「共に学ぶ仲間づくり」については、85%の参加者が獲得できたと回答した。
3.もう一つのターゲット行動である「学習習慣の獲得」については、48%の獲得状況であった。しかしながら、講座等への参加意欲は有意に向上し、ほぼ毎日教員採用試験の学習をすると回答したものが97%となった。
以上のことから、教員採用試験対策講座にステップ式を導入することで、参加者が高い満足度を得ることとターゲット行動を獲得できることが明らかとなった。