病院において病気と向き合う子どもたちにプロのマジックショーやクラウニングシアターなどを届ける事業の報告書である。
「子どもにとっての意味や効果」
本事業が子どもにとってどのような意味や効果があったのか、2008年度に実施し明らかになった6つの枠組みに照らし合わせ、3つの病院における実施報告(アンケート調査・ヒアリング調査・観察)から①公演を待ちわびる、参加について葛藤する、②楽しむ、笑う、心の扉が開く、一つになる、生き生きとする、引き込まれる、心を通わせる、③生のパフォーマンスを体感する、④普段のつらい治療から少しの時間でも解放される、ストレスの発散、気分転換になる、⑤免疫力や治癒力の向上、元気になる、治療への前向きな姿勢、⑥また来てほしいという気持ちがめばえる、という視点からまとめた。
担当:「保護者にとっての成果や効果」
2008年度の実施結果をふまえ、3つの病院における実施報告(アンケート調査・ヒアリング調査・観察)から浮かび上がった、本事業がもたらす保護者にとっての成果や効果について、①子どもの楽しんでいる様子をみてうれしさ・しあわせを感じている、②子どもとともにどこかに出かけ、子どもに実体験をしてほしい気持ち、でも症状によっては環境変化などに対応できず実現できないもどかしい気持ち、③自分自身がホッとできる、楽しめる、幸せな気分になれる、気持ちが晴れる、笑顔になる、力がわいてくる、④他の子どものためにもこうした事業を続けてほしい気持ち、という視点からまとめた。