本稿では、「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウム2006 in 志免 「子どもの相談・救済」分科会で議論された2つの課題について討究した。まずは、学校における子どもの救済についてであり、教育委員会に置かれている相談・救済システムや子どもオンブズの役割・効果、それぞれの制度上および学校側の受け止め方の違い、関係機関との連携をどう実質化するかといった課題などについて検討した。
次に、児童虐待防止ネットワークについて要保護児童地域対策協議会がどのように機能しているか、政令指定都市における取り組み、教育委員会におかれている児童虐待防止やいじめ・不登校などの総合的な相談業務の運用方法、市町村における子ども相談援助体制や機関連携、具体的対応法と援助の工夫について討究した。