Counter Romantic Heroism: Mary Shelley’s Frankenstein and The Last Man(修士論文)
立教大学
本論文は主にメアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』初版、第3版、『最後の人間』を分析し、メアリがロマン主義時代にあっていかに保守的な人物であったのかを明らかにする。彼女は年を追うごとに保守化し、ロマン主義と反ロマン主義がせめぎあっていた最初期のメアリ作品は、次第に後者の特徴が優勢になり、男性支配的なロマン主義の英雄観に警鐘を鳴らすようになる。このように反ロマン主義的な作家もロマン主義時代に存在していたことが証明される。
iii+55ページ。