日本のポップ・カルチャーにおける「アリス」:翻訳を通した変遷(査読付)
日本体育大学『日本体育大学紀要』第46巻第1号
現代日本のポップ・カルチャーにおける「アリス」の人気とその特性を、明治期以来の翻訳を通した受容から検証した。特に日本では原作の言葉遊びやナンセンスよりも、視覚的イメージ中心のキャラクターとしての「アリス」が人気を獲得し、様々な商品化が行われているが、そこには翻訳を通した受容が一因として考えられる。そうして作られた日本独自の「アリス」像が、欧米に逆輸入されている現状も明らかにした。
p.27~p.38.