Mary Shelley as Poet: The Contribution of ‘The Choice’ to Mary Shelley Studies(査読付)
Diesis: Footnotes on Literary Identities 2.2
メアリ・シェリーの「選択」はパーシー・シェリーの『エピサイキディオン』の影響を強く受けており、両者共に自伝的内容を持つ。しかし、最終的に詩人の死を指向する後者に対し、メアリは生を指向する。パーシーの死と向き合い、絶望の淵に追いやられた詩人は、それでも現実を生きることを示している。これは、メアリの小説『最後の人間』の結末において、主人公がこの世に生きることを決意したものであるという解釈を裏付ける。
p.46~p.57