イギリス・ロマン主義における 'German Tragedies' の翻訳
イギリス・ロマン派学会第39回全国大会(於安田女子大学)
ワーヅワスが『抒情民謡集』の第2版序文でゴシック小説と一緒にドイツの悲劇を非難していることはよく知られている。しかし、ここで挙げられているドイツ悲劇が具体的に誰の何という作品なのかは、これまでほとんど注目されていなかった。当時特に人気があったのはアウグスト・フォン・コツェブーの悲劇で、多数の英訳が刊行されていた。彼の作品を中心に、ロマン主義時代の知られざる英独の文学的交流を明らかにする。