メアリ・シェリー著「偽りの韻文」
立教大学文学部英米文学科『立教レヴュー』第33号
メアリー・シェリーの作品は『フランケンシュタイン』以外には一般的にほとんど知られず、一般書籍扱いされている邦訳もこの小説以外にはほとんどない。この状況を打開すべく、今回メアリーの短編小説の中から、短くも魅力的な 'The False Rhyme’ を選んで訳した。短い分量の中に、王侯貴族の洒脱な会話が展開され、またミステリアスな侍女の物語、そして最後には見事などんでん返しが待っている興味深い作品である。