神を讃える歌と言語――教会音楽のヴェール
日本美学研究所『美学文芸誌[エステティーク]』vol. 3
「神」を特集テーマとする第二期最優秀新人作品に選ばれたエッセイ。外国語の理解を深めることによってその歌詞の響きに沿った楽曲との結びつきが理解できるようになり、西洋の宗教音楽への感動はより深まるかのようにも思われる。が、実はそこには外国語というヴェールが被せられており、実は身に沁みついた母語に訳された歌詞で聞く方が直接的に精神に働きかけてくるのではないか、という問題について実体験をもとに考察。
p. 110~p. 114.