Matilda as a Female Creature in Frankenstein
The International Conference on the Fantastic in the Arts
『フランケンシュタイン』(1818)出版一年後、イタリア滞在中のメアリ・シェリーが執筆した中編小説『マチルダ』は父娘の近親相姦的な情愛の悲劇を描いたものであるが、この作品を前作『フランケンシュタイン』との連続性の中で解釈する。つまり、『フランケンシュタイン』において死に、あるいは殺されて声を上げられなかった女性被害者たちの声を『マチルダ』の中に読み取るものである。