小学校6年生の体育授業における遠投能力改善に向けた技術的課題の検討（査読付）

日本体育大学紀要、51巻,pp.1105-1113

本研究は、小学校6年生171名（男子95名、女子76名）を対象に、ソフトボール投げの遠投距離の向上に貢献する技術的課題を性差を踏まえて明らかにすることを目的とした。
対象児童は、体育の授業で遠投距離向上に向けた特別な指導を受けていないであり、対象児童の遠投距離が記録され、投動作がビデオ撮影され、滝澤・近藤が開発した評価法（2017）を用い分析された。
その結果、次の3点が明らかになった。
1)	構え・足の踏み出し、反対側の腕（突き出し）、投げ手側の腕（伸展）と直線の傾き（後傾）が男子の遠投距離に影響を与えていた。
2)反対側の腕（突き出し）、投げ手側の足（移動）、投げ手側の腕（リリース）、並びに投げ手側の腕（伸展）と直線の傾き（後傾）が、女子の遠投距離に影響を与えていた。
3) 投げ手側の腕（伸展）と直線の傾き（後傾）並びに反対側の腕の突き出しが、男女双方の遠投距離に影響を与えていた。

薄井好人、岡出美則、滝沢洋平、奥村拓朗

研究のデザインの検討、考察並びに校正に関わった。そのため、担当部分の抽出はコン案である。