小学生の遠投能力の発達に関する縦断的研究（査読付）

スポーツ教育学研究. 42・1,pp.1-14

本研究は、ソフトボール投げの遠投距離に関する縦断的 データを用いて児童の遠投距離の変容過程を、学年進行並びに性差を踏まえて検討することを目的とした。対象は、1年生から6年生までの277名であった。また、この目的達成に向け、1）身体的特性が遠投 距離に与える影響、2）1年生時点の遠投距離が6 年生時点の遠投距離に与える影響並びに3）学年 進行が遠投距離に与える影響を検討課題としていた。その結果、小学校入学前の遠投距離が入学後の遠投距離に影響を及ぼしていると考えられること並びに児童は学年進行に伴い、 遠投距離を向上させていること並びに小学校入学前の遠投距離は小学校5年生以降、下位群の遠投距離の停滞という現象として顕現していることが 示唆された。

薄井好人,岡出美則,滝沢洋平,奥村拓朗

研究のデザインの検討、データの分並びに論文の校正を協同して行ったために本人担当部分の抽出は困難である。