本論文では、今後の社会で求められるスポーツ教育のカリキュラムについて1)好ましさの基準、2)スポーツを好ましく機能させる条件並びに3)スポーツ教育の主体の3点から検討した。そのため、ソニー、国連並びにユネスコがスポーツの教育的機能の発信に向けて展開してきた取り組みについて紹介した。また、スポーツ教育のカリキュラムの内容を、する人、教える人、観る人、知る人、支える人という複数の立場から検討することや、そこで伝えられる知識や技能、価値観を多様な立場の人々が共有し、科学的に裏付けられていく必要性について指摘した。