理科学習に対する女子の意識や態度の改善を目指し,中学校理科「電流」単元の学習に,「女子の興味や経験に基づくトピック」,「美的観賞を含む協同的な問題解決活動」,「想像的な記述活動」の3種類の方策を導入した。そして,主に次の結果が得られた。まず,3種類の方策に対して肯定的に捉える女子が多く,取り組み方も良好であった。特に,「美的観賞を含む協同的な問題解決活動」における「オリジナル電飾づくり」に対する女子の好感度が高かった。一方,「トピック」と「記述活動」の中には,本単元の通常の授業進行における実験と比較して女子の好感度が高いとはいえないものもあった。