諸外国における料理を題材とした理科授業の展開―女子の理科学習促進の視点から―
『日本理科教育学会 第60回全国大会 山梨大会論文集』,304頁,日本理科教育学会 第60回全国大会実行委員会,山梨大学
諸外国の女子の理科学習促進に関する研究の中から,料理を題材とする教授方法の特徴を明らかにした。料理は女子の学校外での興味や経験と関連性の強い事象であり,題材として理科授業に導入することで女子の学習促進が期待できる。ドイツ,イギリス,アメリカなどで具体的に提案されており,数時間から数十時間にわたる授業の流れそのものに「料理」という文脈を用いることで,理科は自身にとって身近な存在であると女子に実感させることに成功している。